はぐるま工房

所在地 川崎市多摩区水沢2-10-2

はぐるま工房は、宮前区水沢の【(総称)はぐるま稗原農園】と麻生区早野にある【はぐるまハーブファーム】を運営し、年間を通して仲間たち(利用者さん)で堆肥づくりから行う、農薬を使わない安全・安心な野菜とハーブの栽培に取り組んでいます。

はぐるま工房は、はぐるま3番目の作業所として、昭和54年に設立しました。開設当時は王禅寺の日吉の辻にあり、布製バッグの縫製作業を行っていました。
平成12年に麻生区の片平に移転した際に、地元農家さんのご厚意により、念願だった畑をお借りすることができるようになったことをきっかけとして、仲間たちがより生き生きと働き学ぶために、縫製作業から農作業に仕事を大転換しました。

畑仕事は、「自然の過酷さ」と「食べ物の生まれる瞬間を目の当たりにする感動」を同時に体験できる素晴らしいものです。当初の目的は障害の重い方の為の情緒安定の場(園芸療法としての役割)としての位置付けでしたが、障害の有無に関係なく、力いっぱい働く喜びを体感することができる農業は、今では無くてはならない仲間たちの社会参加の手段、誇れる仕事となっています。

平成24年には、麻生区早野地区で川崎市の委託を受け、600坪のハーブ栽培事業を開始し、平成25年に地権者さんの全面的な協力のもとで宮前区水沢の地に拠点を移し、念願だった大規模な農園と施設を設立しました。
現在では、宮前区水沢の「(総称)はぐるま稗原農園」約1,400坪と麻生区早野の「はぐるまハーブファーム」600坪の農地を活用させていただく機会に恵まれ、大規模な農業に悪戦苦闘しながらも、仲間たちが一生懸命に野菜とハーブの栽培に挑戦をしています。

はぐるまファーム

はぐるまハーブファームのイメージキャラクター「はぐるまくん」

麻生区早野にある「はぐるまハーブファーム」では、ハーブティー用のハーブの栽培に加え、新たな名産品「かわさきハーブソーセージ」用ハーブの大規模な栽培をしています。
平成27年、川崎市の紹介により、民間企業の皆様との協同で仲間たちが育てたハーブを使用した「かわさきハーブソーセージ」(特産品)の販売を開始し、バザーなどの様々なイベントで「かわさきハーブソーセージドック」として、大好評をいただいております。

かわさきハーブソーセージプロジェクトに参加をしています!

「かわさきハーブソーセージ」は、元気で力強い川崎らしさを表現した、川崎でしか味わえない地域ブランド品を目指し、地元の農商工官の異業種連携によって生み出された自慢の商品です。
はぐるまの会はハーブ生産を担当し、㈱協同インターナショナル(ソーセージ製造)、㈱すずや(企画、販売)、モノプロ工芸㈱(デザイン)の皆様と共同開発をさせていただいております。

かわさきハーブソーセージの特長は、1本100gのボリュームで「超粗びきの肉々しさ!」「パリッっとした歯ごたえにジュワッっと溢れる肉汁!」そして何といっても仲間たちが育てた「パンチの効いたかわさきハーブ」が自慢のご当地商品です。※「プラス・ド・フルール」喫茶室にて提供中です。
仲間たちと同様に、この商品の力強さと元気さを早野のハーブファームから発信中です!

安全安心な野菜づくりを目指しています!

肥料に関しても、市民団体等の協力者からご寄付いただく「生ごみたい肥」などの有機肥料を中心に使用し、自家製堆肥と併せてできる限り自然のサイクルに逆らわない、健康で美味しい野菜づくりを実践しています。

また、常に地域に開かれている福祉施設の農園として、広大な農地の維持及び幅広い地域交流を目的とした農園ボランティア制度(農園サポーターズ)を導入しています。

近隣住民、ご家族、友人や関係者、その他にも多くの仲間の応援団の活躍により、旬の野菜に関しては無農薬でありながら、とても立派な野菜が育つようになってきました。
毎週、月・木曜日9:00~12:00にお手伝いをいただける農業ボランティアさんを大募集中です!
※詳細は、地域交流ページ「はぐるま稗原農園サポーターズ」をご覧ください!

都市型福祉農園を目指して!

はぐるまの取り組む農業活動では、「都市型福祉農園」という新しい福祉施設の在り方をこの農園型の福祉施設から発信することを目標としています。
※私たちの目指す「都市型福祉農園」とは、都市部地域の環境&場づくり(自然とコミュニティ)に貢献する手段として農業を営む福祉施設のことです。

はぐるまの農業は、はぐるまの会の前身となる川崎市立稲田中学校の特殊学級時代に学校内の敷地を耕し、野菜を栽培していた時からの歴史があります。
急激な都市化が進んできた川崎市で仲間たちの農園を実現するまでには、多くの困難と課題がありましたが、地権者さんの全面的な協力により、念願だった農園型福祉施設を設立することができました。
近年、社会の成熟と共に制度も一歩ずつ前進し、全国から多くの仲間たちの農園の活躍を耳にする機会が増えてきました。

はぐるまの農園の将来構想も、「生まれ育った故郷川崎の地で、永続的に農業を営み暮らす!」と目標を設定しています。これは、多くの先人たちの苦労と努力の上で与えられている機会ですので、驕ることなく、次の世代には「川崎の仲間たちは農家さんになれる選択肢がある!」という1つのモデルを築くことができればと考えております。

まずは、農作業を障害者施設の単なる日中のプログラムとしてではなく、本格的な農業(生業)へと発展させるべく、近隣の農家や市民団体などとの連携、協働活動を通して、障害のある方たちへの理解を深めてもらう場づくりを開始しています。

川崎市では初めてとなる農作業に特化した地域作業所です!農薬を使わない安全安心な野菜づくりを活動の中心として、貴重な緑が残る川崎北部のまちづくりに貢献できる新しい福祉施設を目指してまいりますので、はぐるまの仲間たちが営む「はぐるまの農園及び農業活動」をよろしくお願い申し上げます。

はぐるまの会 作業所紹介

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